2014年6月3日火曜日

【見ごろを終えました】古今伝授の里フィールドミュージアムの紅葉

古今伝授の里フィールドミュージアムは、紅葉の名所でもあります。

20年余前、造園家・三宅宜哉さんの指揮のもと行われた植栽は、古今伝授の里フィールドミュージアムの美しい景観を創りだしてくれています。
そのときに植えられたケヤキ、カツラ、モミジは、今では太い幹回りの立派な樹々へ成長しました。そして、10月から11月にかけて順番に色づき始め、黄、橙、赤、緑、様々な色の紅葉を楽しませてくれます。

建築家・瀧光夫さんは、それらの自然景観と調和した建築を与えてくれました。大きな一枚板のガラス窓越しに見る紅葉は、屋外で見るのとは別の光の角度を持っているようで、まるで一幅の絵画を見ているようです。

そんな場所でも、国道から5分ほど脇道に入っているので、まだまだ知られていない紅葉の名所です。

静かにゆったりと、日常の喧噪から離れて紅葉を楽しむことができるのではないかと思います。

この秋はぜひ隠れた紅葉の名所へ―。



■ 10月~11月の催し
(※詳しくはそれぞれの項目をクリックしてください。)

◎10月4日(土)~11月16日(日)
 短歌と造形がコラボした現代アート展「歌となることばとかたち」

◎10月4(土)~5日(日)
 21年ぶりの豊年祭り・祭礼の復活!「明建神社の掛踊

◎11月1日(土)
 篠脇山荘からの紅葉も期待できる「二胡とクラシックギターのコンサート」

◎11月1日(土)~翌年3月23日
 企画展「岐阜の前衛短歌運動」展

◎11月3日(祝)
 文化の日無料開放デー
 10:00~と14:00~の2回、無料で園内をご案内します。ご希望の方は、当日時間までに、園内にある東氏記念館にお集まりください。予約不要。

◎11月9日(日)
 フォトコンテスト「古今伝授の里フィールドミュージアム」を映す会協賛・和装モデル撮影会
 

◎11月19日(水)~24日(月)
 作品展「古今伝授の里に遊ぶ」
 北原白秋、野口雨情、柳原白蓮、与謝野晶子らの直筆や、白蓮・晶子の歌による書画の作品展。


◎11月23日(日)
 琴と尺八の演奏会&和楽器体験【無料】

◎11月29日(土)~
 郡上特別支援学校作品展「くりす展」




■ 紅葉と館内施設を楽しむオススメポイント2014

◎篠脇山荘の大広間からの景色。貸切の予約がない場合は、篠脇山荘は無料で開放しています。大広間から、池越しに眺める篠脇山はもちろん、周囲に植えられたモミジを大きな一枚板のガラス越しに見てみてください。
ちなみに、山荘の北側には、「イモ穴」があります。これは以前は穀物貯蔵庫だった穴。その穴が、篠脇山荘内部からは黒く見え、向かいの池のモミジを鏡のように映しだします。

◎茶屋いなおほせどりからの紅葉。茶屋を覆うようなケヤキの黄色の紅葉から、真っ赤なモミジまで、様々な紅葉を楽しむことができます。季節の上生菓子がついた抹茶や、注文を受けてから点てるコーヒーなどを楽しみながら、ゆったりした時間を過ごしませんか。ぜんざいや甘酒もオススメです。

◎ももちどりのディナー。ライトアップされた池まわりの紅葉は絶景です。池に映り込むモミジの姿も楽しみ。ももちどりのディナーは、前日までの予約(火曜日が休館なので、水曜日のディナーの場合は月曜日までの予約。)が必要です。詳しくは、ももちどりまでお問い合わせください。
ももちどりFreeCall 0120-801-088

◎和歌文学館のラウンジの落羽松(ラクウショウ)の紅葉
ラクウショウがまるで羽のようにはらはらと散るさまを、ぼんやりと眺めるのもいいものです。(※和歌文学館への入館は大人310円・小人100円が必要です。)




■ 古今伝授の里フィールドミュージアムの紅葉

紅葉は、毎年微妙に最盛期が違います。去年はよかったのに今年はもう散ってしまった、逆に、まだ色づいていない、ということもあります。「ケヤキはどう?」「カツラは?」「モミジはそろそろ色づいてきた?」など、お気軽にお問い合わせください。

また、フェイスブックページ「古今伝授の里フィールドミュージアム」でも、色づき情報を発信します。

<お問い合わせ>
古今伝授の里フィールドミュージアム
TEL 0575-88-3244(火曜定休/火曜が祝日の場合は翌平日休館、9:00~17:00)
ホームページ http://www.kokindenju.com/





2014年6月2日月曜日

【終了しました】第1回古今伝授の里・現代短歌フォーラム

※ 11月22日は遠くは鳥取県からもお越しいただきました。参加くださいました皆様、本当にありがとうございます。
今回の「現代短歌フォーラム」は、出演者が素晴らしかったです。
第1部では、大胆な口語使用で歌壇に衝撃を与えた平井弘さんへの公開インタビュー。平井さんは、1960年代の歌壇を振り返るばかりでなく、現在の歌壇に対しても意見を述べられました。平井さんの顔を見て声を聴くために参加された方も満足されたのではないでしょうか。黒田淑子さんのご発言もあり、貴重なひとときとなりました。
第2部では、各大学短歌会の代表者にパネリストとして参加いただきました。いま歌壇で注目の的である石井僚一さん(北海道大学短歌会)や、早稲田短歌の山階基さんはじめ、20年後の歌壇を背負うであろう若者たちが一堂に会しました。会場には、廣野さんの姿も見えました。
中部日本歌人会副委員長の鈴木竹志さんは「短歌史に残る事件ですよ、これは」と繰り返し発言されていましたが、この会を象徴している言葉ですね。
古今伝授の里フィールドミュージアムでは、これからも定期的にこのような催しを開催したいと考えております。全国の歌人のみなさま、ぜひ次回もお越しください。
また、交通費や謝礼もお支払しないのに、わざわざ遠く郡上の地までお越しくださった大学短歌会の皆様、本当にありがとうございました。機会がありましたら是非またお越しください。お待ち申し上げております。



古今伝授の里フィールドミュージアムは、建築や景観も美しく、フランス料理店「ももちどり」や茶屋「いなおほせどり」などもありますが、メーンは、和歌をテーマにした博物館施設群です。


国名勝「東氏館跡庭園」が発掘されたことを契機に、和歌をテーマにした野外博物館「古今伝授の里フィールドミュージアム」がつくられました。東氏が、古今和歌集の秘伝を伝える「古今伝授の祖」といわれたことから、和歌・短歌をテーマとした博物館が誕生したのです。


古今伝授の里フィールドミュージアムでは、開園満20年を経て、あらためて和歌・短歌の拠点として磨きあげていきたいということで、今回あらたに「現代短歌フォーラム」を開催することとなりました。


短歌になじみのない方には「難しいかも」と敬遠されるかもしれませんが、そのガードを外して、お気軽にお越しください。



■第1回古今伝授の里・現代短歌フォーラム


□日時
 2014年11月22日(土)13:30~


□会場
 古今伝授の里フィールドミュージアム 和歌文学館


□内容
 1960年代の岐阜の前衛短歌運動を話題に、当時の前衛短歌がいまの大学生の短歌に与えている影響を考えます。


□次第
 第1部 公開インタビュー「岐阜の前衛短歌をふりかえる」
 第2部 パネルディスカッション「私性論議ふたたび 前衛短歌と大学短歌会」


□出演
 第1部は、歌人・平井弘氏をお招きし、当時の前衛短歌運動についてお話を伺います。平井氏は、大胆な口語使用で現代短歌に大きな影響を与えた人物です。インタビューアは、中部日本歌人会委員長・小塩卓哉氏です。
 第2部は、「私性論議」をテーマに、大学短歌会の皆様をお招きしてパネルディスカッションを行います。「私性論議」は、1960年代に岐阜歌壇をけん引した一人・小瀬洋喜氏と岡井隆氏の議論で有名なものです。これを、小瀬氏らとともに活躍した平井弘氏や、短歌雑誌研究の鈴木竹志氏をゲストスピーカーに、パネリストに大学短歌会を迎えて議論します。


□料金
310円


□定員
40名
(予約者優先。事前に古今伝授の里フィールドミュージアムまでお申込みください。)


■お問い合わせ
古今伝授の里フィールドミュージアム
TEL 0575-88-3244