2016年2月6日土曜日

【終了しました】企画展「郷土郡上の歌人-日置廣雄」

昨夏、縁あって日置廣雄氏の旧蔵資料を寄贈いただきました。これを記念して、今回、企画展を開催することとしました。


日置廣雄氏は、明治37年に現在の郡上市大和町で生まれました。岐阜県立郡上高等学校等で教べんをとられていました。

同氏は、岐阜県郡上農林学校(現・岐阜県立郡上高等学校)在学中に本格的に短歌を始めます。
ちょうどこの頃は、郡上農林学校に武田全氏(「氾濫」、熊本)、八幡高等女学校に栗楢昴庵氏(「覇王樹」、国学院大学にて釈超空に師事)が教員として赴任し、短歌が盛り上がりはじめた頃です。
大正12年には、武田全氏が、郡上農林学校宿直室にて「氾濫」を創刊します。当時まだ生徒だった日置廣雄氏もこの「氾濫」に参加します。

日置廣雄氏はその後も作歌活動を続け、「氾濫」や短歌総合誌「短歌研究」などに作品を発表、中部日本歌人会、日本歌人クラブにも所属しました。

なかでも特筆すべきは、昭和30年の宮中歌会始で、日置廣雄氏の詠進歌が選ばれたことです。この年の御題は「泉」。
「すし圧(お)すと朴のわかばを濯ぐなり澄みてゆたけき背戸の泉に」
いかにも郡上らしいこの一首で、見事に選ばれました。

今年は歌会始で日置氏の歌が選ばれてちょうど満60年になります。これにちなみ、今回、日置氏の旧蔵資料の中から、歌会始関係を中心に、日置氏の短冊、短歌草稿、日置氏が所蔵していた終戦直後の著名歌人の歌集や短歌総合誌等を展示します。
また、古今伝授の里フィールドミュージアムが所蔵する短冊のうち、昭和
30年の宮中歌会始の選者を務めた歌人の短冊もあわせて展示します。

チラシダウンロードはこちら

■ 会期
2016年1月14日(水)~3月27日(日)10:00~16:00
※期間中、火曜日休館

■ 会場
古今伝授の里フィールドミュージアム 和歌文学館

■ 入館料
大人310円、小中学生100円
※20名様以上の場合は大人260円、小中学生50円




■ お問い合わせ
古今伝授の里フィールドミュージアム
電話 0575-88-3244
ホームページのお問い合わせフォームからもご連絡いただけます。







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