2020年11月14日土曜日

和歌文学館企画展「岐阜県歌壇史をひもとくⅢ-「斧」と「仮説」に集った歌人たちー」

前衛短歌運動時代の岐阜歌壇を代表する2つの同人誌「斧」と「假説(かせつ)」。小瀬洋喜、平井弘、黒田淑子らに代表される「斧」と、赤座憲久、百々登美子、平光善久らの「假説」は、互いに切磋琢磨しながら内容を深めていきました。
この動きは、「短歌」や「短歌研究」といった短歌総合誌も大いに注目し、いくつもの特集が組まれたほどでした。

岐阜歌壇では、すでに戦後すぐから、各地で短歌グループが結成され、短歌雑誌が刊行されますが、それらは地域に軸足を置きながらも、全国歌壇の動向を意識した活動を展開していました。
その地域的な風土が反映したのでしょうか。「斧」と「假説」に集った先鋭的な歌人らも、全国的な前衛短歌運動に共振し、独自の視座をその運動に盛り込んでいきました。そのような運動の過程で、寺山修司、塚本邦雄、岡井隆ら「前衛短歌運動」の旗手といわれる歌人や、名古屋の春日井建らとの交流が生まれ、小瀬洋喜と岡井隆の間の<私性>をめぐる大論争も生まれました。

岐阜県と前衛短歌運動のかかわりは、これまでにも取り上げてきましたが、今回は特に、岐阜の歌人が前衛歌人らとどのように関わり、作品や歌論を研ぎ澄ま澄ませていったかを検証します。

■ 会期

2020年9月12日(土)~2021年3月31日(水)

※期間中、火曜日休館。火曜日が祝日の場合は開館し、翌日振替休館。

※年末年始は12月29日から1月3日まで休館。

 

■ 開館時間

9月~11月=9:00~17:00

12月、1~3月=10:00~16:00

 

■ 会場

古今伝授の里フィールドミュージアム 和歌文学館

 

■ 入館料

大人320円、小人110円

 

■ 主催

古今伝授の里フィールドミュージアム

■ 後援

岐阜新聞社 岐阜放送

 

■ 新型コロナウイルス感染症予防のため、館内の人数を10人程度としますので、状況によってはお待ちいただくことがあります。

2020年11月13日金曜日

第8回古今伝授の里・現代短歌フォーラム「新岐阜県歌壇史―岐阜歌壇と前衛歌人たち-」

第8回目となる「古今伝授の里・現代短歌フォーラム」は、和歌文学館企画展「岐阜県歌壇史をひもとくⅢ」と連動した内容で、9月13日(日)に関係者のみで開催しました。

当日の様子を、Youtubeで配信していますので、ぜひご覧ください。ほぼノーカットです。

※検索サイトで「第8回古今伝授の里・現代短歌フォーラム」と入力してください。第1部と第2部の2編をアップしています。


■ 開催した内容
第1部 『短歌同人誌「斧」と「假説」を読む』
 講師 小塩卓哉氏(音短歌会、「新岐阜県歌壇史」執筆者)

第2部 『塚本邦雄と岐阜の前衛歌人』
 講師 塚本靑史氏(「玲瓏」発行人、作家)、平井弘氏(歌人)、林進一氏(元岐阜新聞文化部長)
 コーディネーター・小塩卓哉氏(同前)

2020年10月17日土曜日

篠脇山荘で…布で遊ぶ会【10月】

手仕事が大好きな方はぜひお集まりください。

みんなで集まっておしゃべりしながら情報交換をして、作り方やコツを教えあいながら、作品を作りあげませんか。作った作品は、ご自宅で飾ったり、古今伝授の里フィールドミュージアムの催しで飾ったりして楽しみましょう。
参加者みんなが先生で生徒です。お互いに教えあいながら、楽しい時間を過ごしましょう。


■ 日時
毎月第4日曜日 10:00~
*原則第4日曜日に開催しますが、変更することもあります。
*次回は10月25日(日)です。

■ 会場
古今伝授の里フィールドミュージアム 篠脇山荘

■ 料金
無料


■ 持ち物
針仕事をしますので、裁縫セットをご持参ください。

■ 参加方法
・参加できるときだけの参加でかまいません。
・事前にお申込みください。

■ 申し込み
・初めて参加される方は、事前に古今伝授の里フィールドミュージアムまでご連絡ください。


■ 新型コロナウィルス感染症対策にご協力ください
・体調が悪い方の参加はご遠慮ください。
・マスクを持参、着用してご参加ください。
・換気のため窓を開けますので、必要な方は羽織るものなどをご持参ください。
・入口での手指消毒にご協力ください。
・講座の参加者を14人程度に限定します。初参加の方は、必ずお問合せのうえ、ご参加ください。


■ お問い合わせ
古今伝授の里フィールドミュージアム
電話 0575-88-3244

【終了しました】第26回古今伝授の里短歌大会【事前申し込み制で開催します】

※おかげをもちまして無事に開催しました。投稿くださった皆様には、「入賞作品集」や当日配布資料をお送りします。投稿されなかった方で、「入賞作品集」をご希望の方は、お名前・郵便番号・ご住所・電話番号・入賞作品集希望冊数を書いた用紙とともに、1冊あたり500円分の切手もしくは現金小為替をお送りいただければ、到着し次第、お送りします。なお、ご住所は番地まで正確にはっきりとご記入ください。よろしくお願い申し上げます。

送り先:古今伝授の里短歌大会実行委員会事務局

古今伝授の里フィールドミュージアム

郵便番号501-4608 岐阜県郡上市大和町牧912番地1

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第26回古今伝授の里短歌大会は、下記のとおり開催しますが、今回は、新型コロナウィルス感染症予防対策として、定員を設けて事前申し込み制で開催します。(申し込みは締め切りました)

当日参加はできませんので、ご了承ください。

 

なお、投稿された方で当日欠席された方には、後日、入賞作品集、当日配布資料、各部門の総評を記したものなどを郵送いたします。

投稿されなかった方で「入賞作品集」をご希望の方は、500円で頒布いたしますので、ご連絡ください。

 

■ 開催日

令和2年10月25日(日)13:00~

 

■ 会場

古今伝授の里フィールドミュージアム 短歌の里交流館よぶこどり

(岐阜県郡上市大和町牧912番地1)

 

■ 内容

講演、選評

 

■ 当日ご登壇いただく選者の先生方

内藤明先生(「音」発行人、早稲田大学教授)

小塩卓哉先生(中部日本歌人会顧問)

鈴木竹志先生(中部日本歌人会委員長)

後藤左右吉先生(岐阜県歌人クラブ顧問)

桐山五一先生(岐阜県歌人クラブ会長)

【終了しました】モデル募集!~フォトコンテスト古今伝授の里フィールドミュージアムを写す会協賛モデル撮影会を開催します~

毎年開催しているフォトコンテスト「古今伝授の里フィールドミュージアムを写す会」の協賛モデル撮影会を11月15日(日)に開催します。
この撮影会でモデルになっていただく方を募集しています。
紅葉の和歌の里で写真を撮ってもらいませんか。

 

詳しくは次のとおりです。皆さまのご応募をお待ちしています。

■ 撮影日時
2020年11月15日(日)10:30~12:30頃
※雨天決行

■ 会場
古今伝授の里フィールドミュージアム 一帯

■ 募集人数
4人程度
※ご家族、ご友人等での参加もできます。
※応募多数の場合は抽選とします。

■ 年齢
高校生以上。
ただし18歳以下の方は保護者の同意と当日の付添いがあれば参加できます。

■ 性別
問いません

■ 居住地
問いません

■ 謝礼・交通費
お支払いしません

■ 写真の進呈
フォトコンテストの応募作品の中から、モデルの方が映っている写真を後日進呈します。ただし、入賞作品は展示に用いますので、それ以外の写真のみ進呈となりますので、ご了承ください。
※毎年、応募作品以外にも「モデルの方に差し上げてください」といってプリントアウトした写真を持参される方もいらっしゃいます。そうした写真が届けられた場合も、モデルの方へ差し上げます。

■ 当日の服装
・洋装でも和装でも結構です。
・着物を無料でお貸しします。(小紋等、帯、草履、襦袢、髪飾りなどを貸し出します。)
・これまでは、無料で和服の着付けを行ってきましたが、着付けは密接しますので新型コロナウィルス感染症予防対策として、今回は着付けは行いませんので、各自でお願いします。
 

■ 集合時間

おおむね10:00までにお越しください。

■ 昼食
軽食をご準備いたします。

■ その他
入賞作品の使用権は主催者に帰属します。主催者等が展示や広報に用いますので、ご承知のうえでご参加ください。

■ 応募方法
氏名、年齢、住所、電話番号(当日連絡が可能な番号)を、電話、FAX、ホームページのお問い合わせフォーム等のいずれかでご連絡ください。
18歳未満の方は、保護者の方がお申込みください。

■ お申し込み先
古今伝授の里フィールドミュージアム
TEL(0575)88-3244
FAX(0575)88-4692

【終了しました】ひとあし早いクリスマス作品展「布楽いなおほせどり」

布遊びや手仕事が大好きな郡上の女性たちが集まって、毎月1回、篠脇山荘で「布で遊ぶ会」を開催しています。

そのメンバーを中心に、一足早いクリスマス作品展「布楽いなおほせどり」を開催します。(「布楽」と書いて「ふらく」と読みます)

 

クリスマス作品を中心に、一部お正月作品も展示。布で作ったものや、トールペイントの作品など、和洋を問わず楽しい手作り作品が勢ぞろい。
一部、販売もあります。

 

入場無料ですので、ぜひお運びください。

 

■ 期日

2020年11月7日(土)10:00~16:00、11月8日(日)10:00~15:00

 

■ 会場

古今伝授の里フィールドミュージアム いなおほせどり
(※以前は茶屋として営業していた建物です。)

 

■ 入場無料

 

■ 主催

布楽いなおほせどり


■ 協力

古今伝授の里フィールドミュージアム

 

■ 新型コロナウィルス感染症予防対策にご協力ください。

・体調がすぐれない方、熱・咳・倦怠感などの症状がある方は、ご遠慮ください。

・ マスク着用、手指消毒、入館者カードへの連絡先の記入などにご協力ください。

・密集を避けるため、会場内の人数が多くなりすぎた場合は、入場をお待ちいただきますので、あらかじめご了承ください。

 

■ お問合せ

古今伝授の里フィールドミュージアム

電話(0575)88-3244(火曜定休/9:00~17:00)

FAX(0575)88-4692

2020年7月18日土曜日

【終了しました】講演会「明智光秀と連歌」(7月11日から8月7日に延期して開催)

「本能寺の変」の直前、明智光秀が京都・愛宕神社の連歌会で詠んだ発句「ときは今天が下しる五月哉」は、「本能寺の変」を示唆したものという解釈もある有名な一句です。

また、明智光秀の盟友とされる細川藤孝(幽斎)は連歌や和歌、茶の湯をたしなむとともに、『古今和歌集』の解釈等を秘伝する「古今伝授」を担った当代きっての文化人でした。
   
 戦国武将たちにとって連歌などの文芸は どのような意味をもったのでしょうか。
 「ときは今」の句はどう解釈できるのでしょうか。

歴史学と国文学とを研究し、現代の「旅する連歌師」としても名高い「鶴崎裕雄先生」にわかりやすくお話しいただきます。

なお、これに関連した展示を、和歌文学館で6月1日~8月31日まで開催しています。あわせてご覧ください。

※当初7月11日に計画していましたが、大雨のため、8月7日に延期して開催することとなりました


■ 日 時
令和2年8月7日(金)19時から20時30分

■ 会 場
古今伝授の里フィールドミュージアム
短歌の里交流館よぶこどり 研修室

■ 講 師
鶴崎 裕雄 氏
(帝塚山学院大学名誉教授、古今伝授の里フィールドミュージアム学術アドバイザー)
※各地の連歌会で「宗匠」をされています。歴史学者であり、国文学者でもあります。

■ 定 員
30名(事前申込制・先着順・人数に達し次第締め切ります。)

■ 申し込み
必ず古今伝授の里フィールドミュージアムあてにお申し込みください。
その際、お名前(フルネーム)、ご住所、連絡先電話番号、参加人数をお伝えください。
定員に達し次第、締め切りますので、お早目にお申し込みください。

■ 参加費
無 料

■ 新型コロナウィルス感染症予防策として、次の点にご協力ください。
・事前申込制で、定員は30人とします。
・体調が悪い方は参加をご遠慮ください。来館される前に、検温をするなどしてご自身の体調を把握してください。
・講演会当日の8月7日の2週間以内に、発熱や咳などの症状が出た方は、参加をお控えくださいますようお願いもうしあげます。
・ご欠席の場合は、当日でも結構ですので、必ずご連絡ください。
・当日は、マスクを持参、着用して参加してください。
・入口での手指消毒にご協力ください。
・換気のために窓を開けますので、羽織りものなどは各自ご持参ください。

■ その他
今後の状況でやむを得ず中止となる場合は、HPなどで告知しますし、講演会参加申込者の方にはこちらから連絡します。

■ 連絡先・申し込み先
古今伝授の里フィールドミュージアム
電話 0575-88-3244(9:00~17:00、火曜日定休) 
FAX 0575-88-4692
〒501-4608 岐阜県郡上市大和町牧912番地1 
休館日/火曜定休・火曜日が祝日の場合は翌平日振替休館 
長良川鉄道「徳永」駅から徒歩約20分、東海北陸自動車道「ぎふ大和」ICから車で約7分









2020年7月15日水曜日

【終了しました】和歌文学館特別展示 「中世の文芸・連歌-“愛宕百韻”を中心に―」  

今年、特に注目を集めている戦国武将・明智光秀。いくつかの歴史小説やドラマでは本能寺の変の直前に連歌会を開き、織田信長への謀反の決意を込めた発句を詠む場面が描かれています。

実際に謀反の思いを込めたのかどうかはわかりませんが、明智光秀が発句を詠んだ連歌の会とは、どのようなものだったのでしょうか。
連歌は、江戸時代まではひろく親しまれていましたが、明治以降は急速に衰退したので、現在ではあまり知られていません。
連歌は、当地にゆかりの深い文芸なので、より多くの皆様に知っていただきたいと、今回、明智光秀の連歌「愛宕百韻」を一つの材料に、連歌をご紹介します。
なお、今回の展示品は、連歌や和歌史を専門とされた当館の文学顧問・島津忠夫博士(大阪大学名誉教授)の所蔵図書から成る「島津忠夫文庫」のものです。期間限定で展示します。

なお、関連する講演会を8月7日に開催します。(詳しくは「講演会『明智光秀と連歌』」をご覧ください。この講演会は当初7月11日に開催予定でしたが大雨により8月7日に延期したものです。)

■ 会 期
令和2年6月3日(水)~8月31日(月) 9:00~17:00 ※ 会期中、火曜定休

■ 会 場
古今伝授の里フィールドミュージアム 和歌文学館

■ 内 容  
室町後期から江戸初期の「連歌懐紙」、明智光秀が発句を詠んだ「愛宕百韻」参加者の文物、当時を代表する文人・三条西実隆や細川幽斎の文物等を展示。
■ 入館料  
高校生以上320円 小中学生110円 
※ 通常の入館料と同じです。東氏記念館・大和文化財収蔵展示館にも入館できます。

■ その他  
東氏記念館では、織田信長の「麒麟」の花押の文書や細川幽斎らの直筆短冊も展示中です。

■ 新型コロナウィルス感染症拡大防止策にご協力ください。
・体調が悪い方は入館をご遠慮ください。
・マスクを持参、着用してご入館ください。
・換気のため窓を開けていますので、冷房の効きがよくないことが想定されます。クールビズでお越しください。
・入口での手指消毒にご協力ください。
・入館者を10人程度に制限しています。それを超える場合は、お待ちいただきますので、あらかじめご了承ください。

■ お問い合せ
古今伝授の里フィールドミュージアム
電話 0575-88-3244(9:0~17:00/火曜定休)
FAX 0575-88-4692






2020年6月15日月曜日

薪能くるす桜【2020年は中止します】

「古今伝授の祖」東常縁をモデルとした「くるす桜」(別名「常縁」)を中心とした、薪能くるす桜。明建神社の拝殿を舞台にする、情緒豊かな、まるで一幅の絵画を見ているかのような薪能です。

毎年、各地から大勢の方にお越しいただいていますが、ご来場される皆さま、能楽師のみなさまはじめ、関係するすべての皆さまの安全を確実に確保することがむつかしいことから、今年度はやむなく「中止」することといたしました。

楽しみにしてくださっていた皆さまには本当に申し訳ありませんが、ご理解ご了承くださいますようお願い申し上げます。
来夏、笑顔の皆さまにお目にかかれることを心から願い、楽しみにしております。

※「薪能くるす桜」についてのお問い合わせは次までお願いします。
薪能くるす桜実行委員会事務局 郡上市役所大和振興事務所内
電話 0575-88-2211

※8月7日の明建神社の例大祭「七日祭」(県重要無形民俗文化財)も、今年は神事のみで、神輿の渡御、獅子の練り歩き、杵振りの舞などは行われません。どぶろくのふるまいも行われません。

※8月7日の夜19:00~20:30まで、東氏にゆかりの文芸・連歌を題材とした講演会「明智光秀と連歌」を開催します。事前申し込み制・定員30名・無料です。


2020年6月13日土曜日

和歌文学館企画展「岐阜県歌壇史をひもとくⅢ」

岐阜県歌壇史をテーマにした企画展も3回目となりました。
今回は『岐阜県歌壇史をひもとくⅢ-「斧」と「假説」に集った歌人たち-』をテーマに開催します。

「岐阜県歌壇史」は、いよいよ前衛短歌運動の時代へ。「斧」と「假説(かせつ)」という、前衛短歌運動時代の岐阜歌壇を代表する2つの同人誌を取り上げながら、力強く熱気に満ちた岐阜歌壇を検証します。
また、「塚本邦雄生誕百年」にちなみ当館所蔵の特装本などを展示するほか、前衛短歌運動最盛期に平井弘にあてた書簡等も初公開します。

なお、開幕を記念して、9月13日(日)には、塚本靑史氏、平井弘氏、小塩卓哉氏、林進一氏による「第8回古今伝授の里・現代短歌フォーラム」を開催します。詳しくは、現代短歌フォーラムのページをご覧ください。

■ 会 期
2020年9月12日(土)~2021年3月31日(水)

■ 休館日
火曜日(ただし9/22・11/3・2/23は開館、9/23・11/4・2/24は振替休館)、年末年始12/29~1/3休館
■ 会 場
古今伝授の里フィールドミュージアム 和歌文学館

■ 内 容
すでに見てきたように、岐阜県各地では戦後すぐから短歌雑誌の発行を通して、いくつもの歌人のグループが組織され、岐阜県歌壇の基盤をなしていた。また彼らの一部は、地域に軸足を置きながらも、全国歌壇の動向を意識した活動を展開していた。
昭和30年代半ばには、塚本邦雄、寺山修司、岡井隆に代表される「前衛短歌運動」の旗手が現れ、歌壇は新たな時代に突入した。岐阜歌壇では時を同じくして小瀬洋喜・平井弘・黒田淑子らに代表される同人誌「斧」と、赤座憲久・百々登美子・平光善久らの同人誌「假説」が刊行され、互いに切磋琢磨しながら内容を深めていた。このような動きには、「短歌研究」「短歌」といった短歌総合誌も大いに注目し、いくつもの特集が組まれたほどであった。これらの岐阜県の先鋭的な歌人たちは、全国的な前衛短歌運動に共振し、独自の視座をその運動に盛り込んでいったのである。
そのような運動の過程で、塚本や寺山、さらには名古屋の春日井建らとの交流が生まれ、小瀬洋喜と岡井隆との間で〈私〉性をめぐる大論争も生まれたのである。
岐阜県と前衛短歌運動の関わりはこれまでにも取り上げたが、今回は、特に岐阜の歌人が前衛歌人らとどのように関わり、作品や歌論を研ぎ澄ませていったのかを、初めて公開する書簡(塚本邦雄から平井弘あて)や作品を通じて検証する。
また、「塚本邦雄生誕百年」を記念して、当館が所蔵する塚本邦雄氏の特装本の一部を初公開。


■ 開館時間
9月~11月=9:00~17:00 
12月~翌3月=10:00~16:00 
※最終入館は、それぞれの閉館時間の30分前まで

■ 入館料
大人320円
小・中学生110円
※東氏記念館、大和文化財収蔵・展示館との共通入館券です。
※小学生以下は無料

■ 主催
古今伝授の里フィールドミュージアム
■ 後援
岐阜新聞社・岐阜放送
■ その他
入館時のマスク着用、手指消毒、お客様同士の距離の確保など、新型コロナウィルス感染症拡大防止の対策にご協力ください。ご入館いただける人数を制限し、それを超える場合はお待ちいただきますので、あらかじめご了承ください。
■ お問い合わせ
古今伝授の里フィールドミュージアム
電話(0575)88-3244
FAX(0575)88-4692



第26回古今伝授の里短歌大会【一般の部の締め切りは8月21日です】

第26回目となる「古今伝授の里短歌大会」を、10月25日(日)に開催します。
それに先立ち、現在、短歌の作品を募集しています。

こんな時代だからこそ…31文字で表せることがあるのではないでしょうか。

一般の部の締め切りは8月21日(当日消印有効)です。
詳しくは、古今伝授の里フィールドミュージアム内の特設ページをご覧ください。

多くの皆さまの投稿を、お待ちしております。

2020年6月10日水曜日

第8回古今伝授の里・現代短歌フォーラム【6月21日→9月13日に延期】

6月21日に開催予定だった「第8回古今伝授の里・現代短歌フォーラム」は、9月13日に延期しました。
詳細は、近日中に公開します。

2020年4月22日水曜日

【開催中止のお知らせ】ぼたんまつり

古今伝授の里フィールドミュージアム内のぼたん園では、毎年5月上旬から中旬にかけて約1500株のぼたんが咲きます。
市内にある桂昌寺(郡上市美並町)のぼたん園とのスタンプラリーも好評をいただいていますが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、スタンプラリーを実施しません。
ぼたん園内での「ぼたん茶屋」も開業いたしません。
また、今年は、「ぼたんの木を育てる年」に位置づけ、ぼたんのつぼみの多くを切り取りました。来年は、きっと大輪の花を咲かせてくれると思います。
どうかご理解くださいますようお願い申し上げます。

2020年4月3日金曜日

【終了しました】市民作品展「古今集の草花・新古今集のぼたん」&「古今伝授の里の雛まつり」

※今年も多くの皆様に作品を出展していただきました。作品を制作してくださった皆様、ご来館くださった皆様、本当にありがとうございました。
来年は、「しょうぶ・あやめ」がメーンテーマです。ぜひご出展ください。


毎年好評の作品展、6年目の今年は『古今和歌集』に詠まれた植物をテーマにした作品であればなんでもOKとしました。そうした中でも、メーンの植物は、「ぼたん」としました。
『新古今和歌集』に「ふかみ草」として出てくる「ぼたん」。当園には、その「ぼたん」約1500株を植えた「ぼたん園」があり、毎年5月上中旬に見事な花で私たちを楽しませてくれます。

また、郡上では旧暦4月3日に桃の節句を祝うことから、地元に伝わる土雛を中心に、お雛様も展示しています。

いつにもまして華やかな作品展となりました。入場無料ですので、是非お運びください。

■ 会期
令和2年2月23日~令和2年4月4日(※期間中、火曜定休)

■ 会場
古今伝授の里フィールドミュージアム
篠脇山荘、短歌の里交流館よぶこどり

■ 開館時間
3月=10:00~16:00
4月=9:00~17:00
ただし、「よぶこどり・カフェ」は9:00~15:00ラストオーダー


■ お知らせ
来年のテーマは「しょうぶ」の予定です。
今年も「1年かけて準備した」という作品が、篠脇山荘のメーンを彩っています。ぜひ皆さまも1年かけて作品をつくり、展示してください。

■ お問合せ
古今伝授の里フィールドミュージアム
電話 0575-88-3244


2020年2月26日水曜日

【終了しました】和歌文学館企画展「島津忠夫の遺したものー国文学と現代短歌とを往還した巨人ー」

※ 多くのお客様にお越しいただきました。ありがとうございます。
島津忠夫先生から寄贈いただいた図書は、短歌の里交流館よぶこどりに配架しています。(一部書籍は保管室で保管)
また、島津忠夫先生の歌碑は、当館初代名誉館長・小瀬洋喜先生の歌碑とともに、古今伝授の里フィールドミュージアムから徒歩約5分の「歌碑公園」に設置されています。
これから季節のよい時期となりますので、ぜひお運びください。


国文学者(文学史家)で現代短歌評論家の島津忠夫先生の業績を検証する企画展です。

島津忠夫先生は、中世の連歌や俳諧、和歌、文学史を専門とされた一方で、短歌を詠み、現代短歌評論家としても活躍されました。
昭和63年に当地に初めて訪れられて以来、古今伝授の里フィールドミュージアムの開園時には展示監修をいただくなど「文学顧問」として長くご指導いただきました。
平成20年より順次、ご自身の蔵書を郡上市に寄付してくださいました。これらの蔵書は「島津忠夫文庫」として、「短歌の里交流館よぶこどり」に収めています。

今回、島津忠夫文庫が入る「短歌の里交流館よぶこどり」が開館したことを記念して、島津忠夫氏の業績をたどる企画展を開催することといたしました。

ぜひお越しください。

■ 期間
2019年9月15日~2020年2月28日まで

■ 会場
古今伝授の里フィールドミュージアム 和歌文学館

■ 料金
大人320円、小中学生110円
※ 2019年10月以前は大人310円、小中学生100円
※ 20名様以上の団体料金あり

■ 開館時間
9月~11月=9:00~17:00
12月~翌3月=10:00~16:00
※ いずれも30分前までにご入館ください。

■ 休館日
毎週火曜日、火曜日が祝日・休日の場合は翌平日
年末年始12/29~1/3